ブリマー・ブルーイング~スコット・ブリマー インタビュー その7最終回/マイ・ベスト・ブルワリーズ!

好きなブルワリー トップ3は、シェラネヴァダ、アンカー、デシューツ

 

5月28日(火)現在、フジマルクラフトにあるシェラネヴァダのラインナップ。左からホップ・バレット・ダブルIPA、トピード・エクストラIPA、ペールエール、オトラベズ・ライム&アガベ です!

 

―少し前に、好きなブルワリーを3つ挙げてください、と尋ねたら、シェラネヴァダ、アンカー、デシューツと答えてくれました。シェラネヴァダに関しては良く分かりました。あとの2つを上げた理由を教えてください。

SB アンカーは他のどのクラフトビールブルワリーとも違う。すべてのクラフトビールの始まり。他の誰もできなかったことをなしとげたブルワリーなんだ。独創的で楽しいクラフトビールを作る。サンフランシスコのブルワリーだけど、同じカリフォルニアでも、サンディエゴのブルワリーが作るみたいなとにかく苦いIPAとか、クレイジーなビールとはちょっと違ったやり方なんだよね。でも、独創的で楽しく、なおかつ地に足がついているというのが特徴だと思う。『アンカー・スチーム』は僕の大好きなビール。

アンカー・ブルーイングが送り出した2019年春の限定醸造。ベイキーパーIPA。軽快な飲み口とばしっと来るホップの苦味、ホップ由来の柑橘アロマ、スッキリした後味が特徴です。クライロホップとオーツ麦を使って、ジューシーに仕上がっているけれど、「濁って」はいません。

デシューツは、シェラネヴァダと似ていると思う。基本的なラインナップはクラシックスタイルをベースにしたものが多い。そして、外れがない。6本パックを買っても、すべてバランスが取れているのがいいところだね。

シェラネヴァダもそうだけど、クラシックスタイルをベースにして、質の高いビールを安定した品質で作るブルワリー、というのが質問に対する僕のジャッジの基準。

ポートランド、パールディストリクトにあるデシューツの店内。パールディストリクトはポートランドダウンタウンの北側にあって、元は倉庫街。その倉庫をリビルトしたブルーパブ(醸造所併設のパブ)がひしめいていいます。その中でも、たぶん人気ナンバー1。ビールの質、管理、フードの質、サーブの技術、接客…すべて一級品です。(撮影:フジマルマスター)

―今のアメリカンクラフトビールと日本のクラフトビールシーンについて、どう思いますか?

SB アメリカのクラフトビールシーンについてなら、たぶん、あなたのほうが詳しいよ(笑)。というかね、シーンを意識するという考え方が僕にはあまりない。だから、評判になっているものを次々に試すということがない。全く飲んでいないわけではないけれど、今、人気のあるスタイルにはあんまり…

―興味がない?

SB ニューイングランドスタイルってすごく人気があるでしょ。

―大変なもんですよ。

SB 正直言って、どこがいいのか分からない。やたらIBUの高いIPAとか、クレイジーなABVのハイアルコールとか、サワーとか…見たことのない目新しいものが話題になっていて、これはビジネスという側面から言えば、まあ、ありなんだろうけれど、僕は興味がない。あと、日本のクフトビールシーンだっけ?

―そうです。

SB まず、比べることに意味がないと思う。アメリカと日本ではそもそも文化が違う。今、アメリカではコレが流行ってるんだよ。知らないの? やっぱり、日本は遅れているのかなあ…という態度が嫌い。日本のクラフトビールは『地ビール』から始まったでしょ。当時は、ひどいビールが多くて、『地ビール』の印象は良くない。マーケティング優先で、大手が参入した手抜き地ビールの影響もあると思う。でも、そこから始まって、腕を磨いて、頑張って、今、生き残ったブルワリーは高い品質のものを作り続けていると思うよ。マイクロブルワリーと言っても、アメリカと日本では規模が全然違う。日本ならではの、完全に独立したマイクロブルワリーのやり方がある、と僕は思う。

―ブリマー・ブルーイングの今後についてはどうですか?

SB 絶対にこうする、という方針をセットするのはちょっとリスキーだね。でも、まあ、短期的な目標と長期的な目標、というのはあるよ。短期的にはね、ロゴを変えたい。ブルワリーを立ち上げて、7年たっているからね。もう少し、時代にあった感じにしてもいいかな。長期的には、醸造所の規模を拡大したい。こことは別の醸造所で、レギュラーラインナップをまかなって、大きい契約が取れた時は、ここで作る、というイメージかな。ただし、今は東京オリンピックの前で建設には通常の3倍の予算が必要になると思う。だから、これについては、はやくても2021年だね。あ、そうだ。シェラネヴァダから「レジリエンスIPA」のロゴ入りコースターが送られてきたんだけど、持って行く?

―もちろん。いただけるだけ、いただいていきます(笑)。

※フジマルクラフト4周年記念 スコット・ブリマーインタビュー はこれにて完結。1万字を超えるので、分割してアップしましたが、インタビューの内容は「メニュー」→「4周年記念! スコット・ブリマーインタビュー」で、最初から通して、ご覧いただけます。ブリマー・ブルーイングのビールとフジマルクラフトを今後ともよろしくお願いいたします。また、本企画にあたって、協力していただいた㈱ナガノトレーディング、無償で通訳を買ってでてくれたダリル・チネン氏に感謝します。ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です